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とにかく推しに甘い

デスノミュージカルを観た話

デスノートミュージカル観てきました!二度目の新国立劇場(一度目はキンキーブーツ)

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 結論から言うとめちゃめちゃ面白かったです!最初はデスノートでミュージカル?歌って踊るの?大丈夫なの?という感じでしたが、始まってからはそんなこと思う暇もなくずっと面白かった。なのでメインの三人について感想書きたいと思います!ネタバレとか諸々自衛お願いします。舞台初心者なのでその辺は目を瞑ってください。

 

1.夜神月(柿澤勇人さん)

キラがいる…!と思いました。すごい。最初の好青年な雰囲気から、どんどんボタンを掛け違えたみたいにタカが外れていってしまう様がちょっと怖かった。あと歌がべらぼうにうまい。あんなにうまかったらカラオケとか楽しいだろうな…。

もう風貌からして夜神月(キラ)って感じだったし、頭がめちゃめちゃ良さそうな感じとか、あり得ないくらい負けず嫌いそうなところとか、もう百点満点の百億点って感じだったけど、特にすごいなと思ったのが新宿駅でFBIを手にかかるところとラストの「僕が新世界の神」ってシーン。歌いながらも若干狂った感じの笑い声をあげるの、ほんとすごかった…。しかも仰け反りすぎじゃないですか?あんな体勢であそこまで声が出るもの?ちなみに家に帰って自分で試しにやってみましたけど、声が出なくて噎せたし弟には奇異の目で見られたのでオススメしません。

柿澤さんの夜神月は自分は正しいことをしている、それが世界のためになっている、って他の誰が信じていなくても自分自身が信じているという事実によってその場に立ち続けている、という感じがして、ちょっと切なかったり苦しかったりもしました。他になにがなくても自分自身がそう信じていたらそれは何よりも確かなものなのだろうな。

ラストシーンのリュークに名前を書かれるところも、神になりたかった人間の青年の末路という感じがしてとても良かった。悲痛だった。ああやって死んでしまったから、もう誰も、夜神月がキラだったという、彼がまさしく神であった過去を知る人はいなくなってしまうんだ…。

余談ですがミサミサとLの邂逅シーン、月がミサミサを抱えて反転するところ、うわっ…男の子だ…と思ってめちゃめちゃときめきました。頭も良くて運動神経も良くて顔も良くて女の子軽々持ち上げられちゃうなんで少女漫画のヒーローじゃん。

 

2.L(小池徹平さん)

月に比べてあんまり出番がなかったので、最後までどこか得体の知れなさが拭えなくて、それこそがLなのかな?と思いました。あとやっぱり歌がべらぼうにうまい。さすが。

裸足でペタペタ歩くところとか、マシュマロ?を食べてるところとか、可愛いポイントもしっかり押さえつつ、少ない情報から的確に答えを導き出す頭の良さ、そして彼が一体どういう人物なのかわからない得体の知れなさが混在していて、しかもそれが綺麗に混ざりあっていて、観ていて違和感とか全くなかった。すごい。あと服装をまじまじと見るととってもえっちじゃないですか?

映画とかドラマの時も思ったけど、月とLって出会い方がああでなかったら絶対仲良くなってだろうなと思えてしまうのが切ないです。きっと生涯の友になってただろうにな。でもそんな日は永遠にこないのがなんとも酷い話です。

 

3.弥海砂(唯月ふうかさん)

最初アイドルとしてライブやった時は、これどうなるんだ?!と思ったけど、最後の最後まで月を信じた唯一の女であり続けたのが本当に良かった。盲目までに月を(というかキラを)信じ、愛し、味方であり続ける。デスノ映画(東出のほう)の時も思ったけど、海砂は本当にいい女だよ…お前はいい女だ、幸せになってくれ…でも月と一緒にいることが不幸になることなら、海砂は一緒に不幸になりたい女なんだよな。ハァ〜ほんと海砂いい女すぎん?あと唯月さんも歌がべらぼうにうまい。

死神の目を手に入れた海砂が「この目はあなたのものよ」って言ったり、渋谷で月と出会った海砂が「あなたと出会うために何でもやった」と言ったりするの、デスノ映画(東出のほう)の時も思ったけど、たった一人のために存在して、たった一人のために生きてきた人生なんだなと思い知らされて、ちょっと苦しかった。あと拘束されてもなお月を信じ続けるところとか。

所有権を放棄してデスノートに関する記憶も月がキラだという記憶もを忘れてしまった海砂は、それでもやっぱり月のことを好きなまんまで、それなのに月は死んでしまって、だから最後に登場した海砂には遣る瀬無い感情を抱いてしまいました。もしかしたら、ほんとうにもしかしたらあったかもしれない月との未来が、あっけなく潰えてしまったんだもんな。ミュージカルはどういうエンディングなんだろう?と思ったけど、結局月もLも死んでしまうのが切なかった。(でもパパが生きてたのは良かった)

 

あとリュークがお茶目で可愛かったけど最後はバッチリ死神でちょっとゾッとしたとか、レムの献身的な愛は呪いみたいだなと思ったりしたとか、お父さんが最後の最後まで月を信じ続けたとか(でも月は死ぬ)、言葉では言い表せないくらい良くて、何度でも観たい!と思わせる作品でした。ほんとうにめっっっっっっっっちゃ良かった。ちょっと泣いた。

まだ観ていない人には是非観て!とオススメできる作品だな〜。本当に良かった。もっと早くに知っていればよかったな。

あと今ハリウッドで映画化したデスノートNetflixで公開してて、それもどうなっているのかとても気になります。

 

余談ですがわたし舞台観劇に行くとすぐにお尻というか腰が痛くなってしまって、動きたいけど動いたら後ろの人に迷惑だし、でも腰は痛いし…という苦しみに悩まされています。どうやったら腰とかお尻痛くなくなるんだろう。座り方が悪いのかなやっぱり…。