△▼△

とにかく推しに甘い

みかん食べたい(※ネタバレ)

orangeを観た。レイトショーだったにもかかわらずたくさんの人が観に来ていて、原作を読んだことがないわたしはちょっとドキドキした。
いつもは一番後ろの席に座るけど、仕事終わりでギリギリ出来たので一番後ろが空いていなくて、ほんとうに久しぶりに真ん中の列の真ん中の席に座った。隣に人はいなかった。

あらすじとか説明するの下手くそなんで、公式にお任せします!あらすじはこちら→高野苺「orange」特設サイト | 株式会社双葉社 アクションコミックス http://www.futabasha.co.jp/introduction/orange/smp/

orangeを観る前は「山崎くんかっこよすぎて死ぬのでは?????」と思っていたけど、それよりも困ったことがあった。

須和くんマジで良い人すぎやしないか?

あの母ですら「途中から須和くん推しになってしまって、須和くんのことしか考えてなかった」と言う始末。それくらいほんとに須和くん良い人すぎて困った。
だってさ〜〜〜〜須和くんって菜穂のこと好きなのにそれを隠してまで菜穂と翔の二人の仲を取り持つようなことをして…そりゃ10年後の自分から手紙が届いて、翔が死ぬって知って、そんなこと言われたら二人のためにってなるのは仕方ないっていうか、当然のことなのかもしれないんだけど、でもやっぱり須和くんにとって菜穂は好きな子じゃん………どうやっても好きな子じゃん………手紙に淋しいかもしれないって書いてあって、なんか淋しいとかそういう次元の話ではないのでは…と思ってしまった………。だって菜穂は須和くんの好きな女の子なんだよ………16.17年生きてきてその中で一番好きな子なのかもしれないのに…そんな…すごい…。
自分の好きな子が幸せになってくれて、笑っていてくれたらそれでいいって、きみ人生達観しすぎじゃない?その歳で?まだ高校生だよね?生き急いでる?大丈夫?きっともっと良い子が見つかるよ…。
それから10年後の須和くんが赤ちゃんを抱っこして、ほんとうに愛おしそうに頬ずりしたりしてるシーンがあるんだけど、これは菜穂たちが翔を救うことができなかったために選ばれた世界の結果、なのだと思うと複雑だよ〜〜〜〜〜〜でも好きな女の子との子供だったらそりゃかわいいよね〜〜〜〜溺愛だよね〜〜〜〜〜わかるよ〜〜〜〜〜もっとそのシーン増やしてくれ………。

それにしても過去を変えても結局のところそれはパラレルワールドの中での話で、10年後の菜穂たちの現実は何1つ変わらない、ってところが妙に現実味を帯びていて好きだなと思う。

結果として10年後の自分からの手紙で過去は変わって翔は死なずに済んだけど、でも翔が死ななかったとしても「翔死んでしまっている今」は何1つ変わらない。翔が死なずに済んだっていうことも、菜穂たちには分からない。まるでお伽話の終わり方みたいだ。王子様とお姫様はいつまでも幸せに暮らしました、でもそのいつまでも、の過程を我々は知らない。
が、彼らはきっとずっと幸せでいたんだろうと想像することはできる。知らないということは、想像することができる、ということだ。そうだったらいいな、こうあってほしいな、と思う全てを現実にすることができる。
翔は死ななかった。5年後も10年後も20年後もみんなと一緒に笑っていてくれている。幸福に生きていてくれる。そういう想像を現実にして生きていける。
それはもしかしたらどこまでいっても嘘の物語なのかもしれないけど、でもとても優しくて切ない、美しい嘘の物語だ。

それにしても山崎くんはこういう影のある役似合うな?!ヒロイン失格の時も影があるってわけじゃないけど家庭環境複雑だったし…。あと笑った顔がかわいい。頭こつん、ドキドキして座席をガタガタさせてしまった。周りに人がいなくてよかった。

orange、まだ観てない方は是非!!!!とっても面白かったです!!!!